バイオエネルギーは、発電だけではなく熱生産も可能な他、化石燃料を直接代替する燃料として交通部門でも活用できるという特徴を持っています。そのため、太陽光や風力発電を補完しながら、エネルギーシステムの脱炭素化に向けて重要な役割を果たすと考えられています。国際エネルギー機関の予測では、現代的なバイオエネルギーの利用量は、2050年までに世界全体で2倍以上になります。日本ではこれまで発電を中心に利用が進んで来ましたが、これからは産業や民生部門の熱利用、航空や船舶、そして一部の陸上輸送での燃料利用の拡大が期待されています。なお、バイオエネルギーの利用には持続可能性の確保が前提であり、第三者認証の活用などが進んでいます。