変動型自然エネルギーの大量導入をする際の電力需給予測や系統運用、卸電力市場への影響を評価するモデル分析は、システムの計画・運用、政策判断や事業判断を行う上で、大変重要なツールです。本講習会では、変動型自然エネルギー電力の導入率が平均で約50%の電力系統を運営する、ドイツの送電会社「50ヘルツ」を擁する欧州のエリア・グループと、ドイツの大手エネルギー系シンクタンクの「アゴラ・エナギーヴェンデ」から講師を招き、モデル分析におけるドイツの経験、市場モデル分析、系統モデル分析について解説しました。
プログラム ※日英同時通訳あり
【講師】
ピーター・メルク エリア・グリッド・インターナショナル(EGI) 電力系統運用とセキュリティ、電力系統エキスパート
ディミトリ・ペシア ドイツ・アゴラエナギーヴェンデ シニア・アソシエイト
【コーディネーター】
分山 達也 九州大学エネルギー研究教育機構 准教授、自然エネルギー財団 特任研究員
内容 |
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イントロダクション: |
セッション1 自然エネルギーの系統統合とモデリング -ドイツの経験から-
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セッション2 市場のモデリング -その方法と系統運用者の視点からの応用-
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セッション3 系統のモデリング -その方法と応用-
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閉会 |
講師プロフィール
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- ピーター・メルク
エリア・グリッド・インターナショナル(EGI)
電力系統運用とセキュリティ、電力系統エキスパート 国際的な系統運用会社、エリア・グリッド・インターナショナル(EGI)において、電力系統運用およびセキュリティの専門家。2010年にドイツのアーヘン工科大学で電気工学と自然エネルギーシステムの修士号を取得。 EGIに入社する前は、ベルリンに拠点を置くバッテリー貯蔵システムメーカー、ユニコス社(Younicos)で5年間勤務し、電力変換システムと電力系統システムの研究チームを統率する。
EGIでは、系統混雑管理、電力需給調整、系統セキュリティ分析など、自然エネルギーを系統接続するための系統運用のシナリオ構築のエキスパートとして活躍している。
- ピーター・メルク
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- ディミトリ・ペシア
ドイツ・アゴラエナギーヴェンデ
シニア・アソシエイト ドイツにおける電力部門のエネルギー転換を専門分野とするシンクタンク、アゴラ・エネルギーヴェンデにおいてシニア・アソシエイトを務め、国際エネルギー政策とグローバルなエネルギー転換を担当する。これに先立ち2008年から2013年まで、在ベルリンフランス大使館に勤務。諸外国との経済ネットワークを掌握する部署、経済部においてエネルギーおよび天然資源部門を統括し、独仏二国間の協力関係の強化を任務とし、ドイツのエネルギー、環境、天然資源政策に関して多くの研究調査を行なった。2005年から2007年まで、フランス外務省において科学技術政策担当官を務め、特にエネルギーの有効利用、輸送、エネルギー工学関連分野に従事する。フランス語を母国語とし、スイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)工学部において物理学を学び修士号を、またインペリアル・カレッジ・ロンドンでは物理学を学びインターナショナル・ディプロマを取得。
- ディミトリ・ペシア
イベント詳細
日時 | 2018年7月24日(火) 13:00~17:30(開場12:30) |
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場所 | AP新橋虎ノ門 会議室A 港区西新橋1丁目6番15号 NS日本酒造虎ノ門ビル11F アクセス |
主催 | 公益財団法人 自然エネルギー財団 |
参加対象・ 申し込み |
招待制 |