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石炭火力から撤退するイギリス、5年間で供給量が6分の1に縮小

2018年6月20日

in English

 イギリスは2025年までに石炭火力を撤廃する計画で、その目標に向けて順調な進捗を見せている。2017年の石炭火力による電力供給量は210億kWh(キロワット時)まで低下した。5年前の2012年に1355億kWhだった状況から、6分の1以下の規模に縮小している。

 代わって自然エネルギーによる供給量が増加しており、特に風力(陸上と洋上)、バイオマス、太陽光の供給量が増えている。2012年には自然エネルギーの合計で394億kWhの供給量だったが、2017年には946億kWhまで拡大した(図)。すでに石炭火力の4.5倍の規模になっている。

イギリスの電力供給量の推移(電源別、2000~2017年)

イギリスの電力供給量の推移(電源別、2000~2017年)

 このほかに注目すべきは、ガス火力と原子力の供給量が長期的に減少している点だ。ガス火力は2000年からの17年間で140億kWh、原子力も144億kWh減少した。火力・原子力からのエネルギー転換が着実に進んでいることを示している。

 電力消費量の削減もエネルギー転換に大きく貢献している。2010年と比べて2017年に国全体で400億kWhの電力消費量を削減した。7年間の削減率は11%である。さらにイギリスでは近隣諸国(フランス、オランダ、アイルランド)と国際連系線による輸出入を実施して、価格競争力のある電力を国内外に供給している。

外部リンク

  • JCI 気候変動イニシアティブ
  • 自然エネルギー協議会
  • 指定都市 自然エネルギー協議会
  • irelp
  • 全球能源互联网发展合作组织

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