公益財団法人 自然エネルギー財団は本日、「蓄電池が自然エネルギーを推進：太陽光や風力の電力を有効活用」の日本語訳を公表しました（原文英語、2023年1月23日リリース）。
太陽光発電と風力発電は爆発的に成長しています。しかし、これら2つの技術による発電量は気象条件によって変動するため、持続的な電力供給を確保するためには、さらなるクリーンエネルギー技術の開発を導入する必要があります。
これらの技術の中でも、蓄電池は有望な革新的ソリューションとして急速に拡大しています。カーボンニュートラルへの取り組み、および世界的なエネルギー危機の悪影響を軽減することが急務であることを考えると、開発スピードを加速させることは極めて重要です。
本報告書では、太陽光と風力発電の未来における蓄電池の役割を紹介し、その経済的競争力、技術的進歩、支援政策に焦点を当てています。最後に、重要な鉱物と製造能力の地理的集中の問題を取り上げています。
はじめに
第1章：太陽光・風力発電の将来における蓄電池の役割
1) 将来の電力システム－蓄電池の重要な寄与
2) 蓄電池の主な4つの用途
3) 7件の蓄電池プロジェクトの実例
第2章：導入量の拡大で経済的な競争力が加速
1) 2021年の記録的な成長と主要市場
2) 電力部門における劇的なコスト削減と競争力
第3章：技術の進歩と今後の改善
1) 放電時間の短いリチウムイオンの圧倒的な優位性
2) 放電時間の長いエネルギー貯蔵の開発に遅れ
第4章：支援政策
1) 成長をさらに加速させる7つの強力な可能性
2) ターゲット（導入目標）
3) マンデート（義務化）
4) 投資税額控除
5) オークション
6) 市場設計
7) RE（自然エネルギー電力）証書乗数
8)時間帯割引料金
第5章：重要鉱物と製造能力の集中、その解決策
1) 問題となっている重要鉱物と製造能力の集中
2) 欧州、米国、日本発の解決策
結論
