地方創生を目指して自然エネルギーの活用に取り組む地域を紹介する「自然エネルギー×地方創生」の第3回は、沖縄県の宮古島市を取り上げました。
沖縄本島から南西に300キロメートル離れた宮古島市は、美しいビーチやサンゴ礁などで観光客の人気を集めています。課題の1つが電力の自給自足です。離島の独立した系統のなかで、住民と100万人近くの観光客の電力需要をまかなう必要があります。主力の電力源は重油を燃料とするディーゼル発電であるため、変動する燃料価格の影響を受けやすく、CO2(二酸化炭素)も大量に排出します。年に何回か台風が接近して停電のおそれもあります。2026年7月の台風9号の接近時には、市内の半数に相当する約1万4000戸で最大3日間の停電が発生しました。
宮古島市では対策として太陽光発電と蓄電池の普及に力を入れています。実際に太陽光発電と蓄電池を設置した1100件以上の住宅や民間施設では、3日間の停電中も夏場の生活に欠かせないエアコン・冷蔵庫・給水ポンプなどを使い続けることができました。平常時を含めて沖縄電力の標準メニューと比べて毎月の電気料金を1割ほど抑えられる効果もあります。宮古島本島に隣接する来間島では、太陽光発電と蓄電池による地域マイクログリッドが稼働しています。停電時でも系統から切り離して、マイクログリッド内の全世帯に電力を供給することができます。
シリーズ:自然エネルギー×地方創生
エネルギーの地産地消や新たな産業創出、
(1) 洋上風力やバイオマスを活用:成長産業のデータセンターを誘致(北海道石狩市)2025年7月16日
(2) 震災跡地に太陽光と蓄電池を設置 :復興とエネルギー自立へ前進(岩手県宮古市)2025年12月17日
(3) 住民の暮らしを守る太陽光発電と蓄電池の島(沖縄県宮古島市)2026年9月2日





