世界の最前線にいる4人の国際的な専門家からの講演
- バイオエネルギーの持続可能性を考える上で、炭素中立性(カーボン・ニュートラリティ)の概念を適切に理解することが鍵となります。本シンポジウムでは、農林業その他土地利用セクターなどについてIPCCの報告書の執筆に参加してきた専門家であるヨーラン・ベルンデス氏が解説します。
- チュン・シェン・ゴー氏からは、IRENAの全世界を対象とした脱炭素シナリオの紹介に加えて、ご自身の出身地であるマレーシアや2年間滞在した日本の経験も踏まえて、地域の文脈を考慮することの重要性をお話しいただきます。
- クリスチャン・ラコス氏は、自然エネルギー財団もメンバーとなっている世界バイオエネルギー協会(WBA)の代表として、グローバルな活動を紹介していただくとともに、同じく代表を務めるオーストリアペレット協会の立場からも、森林バイオマスのオーストリアにおける発展を紹介いただきます。
- 最後に、ジェラルド・オストハイマー氏は、GBEP(Global Bioenergy Partnership)の持続可能性基準の取りまとめなど、豊富な国際的連携のコーディネートの経験から、バイオエネルギーの持続的な発展のための国際連携の現状、そして2024年の見通しについて解説していただきます。
日本のバイオエネルギーの可能性を押し広げる5人とのパネルディスカッション
- 後半では、前半の国際的な専門家の講演を踏まえて、日本の今後の展開を考えるパネルディスカッションを行います。
- 日本製紙や森永乳業など、日常生活に馴染み深い企業がバイオマスをどのように活用し、上流の農林業サプライチェーンの持続性強化にどのように取り組んでいるのかという視点で紹介いただきます。
- また、地域や農林業セクターのエネルギー転換に、バイオエネルギーの技術や社会的なイノベーションがどのような役割を果たすのか、国際的な議論と国内・地域議論との連環をどのように作り出すか、議論を深めます。