新規の石炭火力発電が大幅に減少、特に中国とインドで顕著
2017年に世界各国で運転を開始した石炭火力発電設備の容量は合計61ギガワット(6100万キロワット)にとどまり、過去10年間で最低を記録した。このデータは化石燃料に関する研究者の国際ネットワークであるコール・スワーム(Coal Swarm)が2018年1月に発表した「グローバル石炭発電所トラッカー」によるものだ。
新規石炭火力発電設備の推移(ギガワット)

出典:コール・スワーム グローバル石炭発電所トラッカー(2018年1月)30MW以上のユニットを含む。
近年で石炭火力発電設備の新設が最も多かった2015年(合計101ギガワット)と比べると、2017年には40ギガワットも減った。主に中国とインドで減少した結果である。両国は過去10年以上にわたって石炭火力発電の新設計画をリードしてきたが、現在では石炭火力に代わって自然エネルギー、特に風力発電と太陽光発電を大量に導入している。