
SBTiとRE100は、脱炭素化にむけた企業の取組みの方向性を示すものですが、本年3月、SBTiは基準改定案を公表、RE100は要件改定が決まりました。いずれもこれまでよりも厳しく化石燃料からの転換を求めるものになっており、SBTiでは、系統電力の2040年までの脱炭素化が前提になる要件が提案され、RE100では、石炭混焼の電力利用が認められなくなりました。
今回の基準改定を日本企業はどう捉え何をしていくべきなのか、SBTiのTechnical Advisory Groupのメンバーを務めた高瀬香絵シニアマネージャーと、RE100 Technical Advisory Group メンバーの石田雅也研究局長が、改定の背景と内容を解説しました。スコープ3へのマスバランス鉄を含む商品証書の活用については、GHGプロトコル改定の委員でもある鉄鋼連盟の川又氏、そして経済産業省グリーン鉄研究会委員も務めカーボンクレジットにも詳しい吉高氏からもコメントをいただきました。
脱炭素化に取り組む企業のご担当者必見のセミナーとして、多くの方々に終了後のネットワーキング・レセプションまでご参加いただき、登壇者、企業間の交流の場をもちました。
プログラム(敬称略)
開会挨拶 |
|
報告1 「SBTi企業ネットゼロ基準改定の概要」 高瀬 香絵 自然エネルギー財団 シニアマネージャー(気候変動) 資料DL |
|
報告2 「RE100技術要件改定の概要」 石田 雅也 自然エネルギー財団 研究局長 資料DL |
|
議論1 「日本におけるスコープ2の目標達成の課題:自然エネルギー調達を考える」 木村 誠一郎 自然エネルギー財団 主席研究員 石田 雅也 [モデレーター]高瀬 香絵 |
|
議論2 「スコープ3の目標設定と達成はどうなるのか? 」 川又 広実 日本鉄鋼連盟 技術・環境部 マネジャー / GHGプロトコル Action and Market Instruments 技術ワーキンググループメンバー 吉高 まり バーチュデザイン 代表理事 / 東京大学 教養学部 客員教授 / 慶應義塾大学 総合政策部 特別招聘教授 西田 裕子 自然エネルギー財団 シニアマネージャー(気候変動) [モデレーター]高瀬 香絵 |
|
質疑応答 | |
企業への呼びかけ 「グローバルスタンダードに適合した脱炭素転換の加速」 加藤 茂夫 気候変動イニシアティブ(JCI) 共同代表 |
<関連リンク>
・コラム 科学に基づく目標設定イニシアチブ(SBTi)の基準改訂案が発表:2040年までの電力セクターの脱炭素化は日本企業の競争力に直結する(2025年4月1日)
高瀬 香絵 自然エネルギー財団 シニアマネージャー / SBTi技術諮問グループメンバー(2023年3月から2025年3月)
・コラム RE100が技術要件を改定、石炭混焼を禁止:証書の償却確認も主要国を対象に徹底(2025年4月4日)
石田 雅也 自然エネルギー財団 研究局長 / RE100 Technical Advisory Group メンバー
イベント詳細
日時 | 2025年5月14日(水) 15:00-17:00 ※終了後にネットワーキング・レセプションあり |
---|---|
会場 | イイノホール&カンファレンスセンター Room A |
主催 | 公益財団法人 自然エネルギー財団 |
参加対象 | 企業ご担当者 |
参加登録・参加費 | 無料・要事前登録 |