公益財団法人 自然エネルギー財団は、5月19日(金)に「北海道の自然エネルギー拡大に向けた電力システムの発展 ―欧州の事例から―」と題した公開シンポジウムを一般社団法人 北海道再生可能エネルギー振興機構と共に開催しました。
北海道には日本の年間発電量の約40%に相当する大きな陸上風力のポテンシャルが存在し、さらなる風力発電の導入拡大が期待されています。しかし、新たに導入される風力発電に対し、数十%の大きな出力抑制のリスクが北海道電力から提示され、蓄電池の利用が系統接続の条件となるなど、事業実施が困難です。一方、欧州では系統運用の効率化、系統増強、国際送電の拡大と、国を越えた電力市場取引などのさまざまな取り組みにより、大幅な自然エネルギーの利用を可能とし、同時に、出力抑制は数%という低い水準を維持しています。北海道の風力発電のポテンシャルを大幅に活用するには、世界の最新の知見をもとに、より効率的な電力システムを実現する必要があります。
本シンポジウムでは、ベルギーとドイツに運用地域を有する国際的な系統運用会社であるエリア(Elia)グループの電力系統の専門家をお招きし、欧州の自然エネルギーの系統統合における取り組みを紹介しました。そして、北海道の自然エネルギーの導入拡大に向けた電力系統の課題と対策について議論しました。

プログラム(敬称略)
内容 |
---|
開会の挨拶 |
講演1「欧州における自然エネルギーの系統統合」 |
パネルディスカッション「日本・北海道の電力システムの未来へ」 パネリスト |
閉会の挨拶 鈴木亨 一般社団法人北海道再生可能エネルギー振興機構 理事長 |
イベント詳細
日時 | 2017年5月19日(金)13:30~17:35 (開場13:00) |
---|---|
会場 |
会議・研修施設ACUアキュ 大研修室1614 札幌市中央区北4条西5丁目アスティ45 16階 ※札幌駅徒歩5分 アクセス |
主催 | 公益財団法人 自然エネルギー財団 一般社団法人 北海道再生可能エネルギー振興機構 |
後援 | 北海道 |
定員 | 150名(先着順) |
参加費 | 無料 |