公益財団法人 自然エネルギー財団はこのたび、「中国とインドの脱炭素政策:石炭依存から自然エネルギー拡大へ」を公表しました。
中国とインドは経済と人口の両面で世界の大国です。その規模による需要を満たすため、両国は膨大な量のエネルギー、特に電力を消費しています。石炭火力発電に過度に依存している点も共通です。しかし近年になって自然エネルギーと蓄電池が経済と技術の双方で進化したことにより、石炭火力発電の依存度を引き下げられる状況になりました。
本報告書は最新の情報をもとに、石炭火力発電から自然エネルギーの電力へ転換を図る中国とインドの動向を分析し、進展の状況とともに効果と課題についてまとめました。太陽光発電と陸上風力発電のコスト競争力が高まったことで、自然エネルギーの拡大が顕著に見られます。さらに注目すべきは、両国ともに電力システムを脱炭素化する効果を求めるだけではなく、新たなクリーンエネルギー産業革命がもたらす経済的な機会の獲得を目指していることです。
<目次>
はじめに
主な分析結果
第1章:石炭火力の競争力が低下
1.当面は電力の大半を石炭火力が占める
2.経済性で太陽光・陸上風力よりも劣る
3.石炭火力の削減に向けた政策が不十分
4.エネルギー安全保障における石炭の懸念
第2章:自然エネルギーと蓄電池で脱炭素
1.風力と太陽光を中心に原子力を上回る成長
2.自然エネルギーに注力する脱炭素政策の進展
3.蓄電池が自然エネルギーの統合に貢献
4.クリーンエネルギー産業革命の好機をつかむ
おわりに




