公益財団法人 自然エネルギー財団は本日、「FIP制度は自然エネルギーを主力電源化できるか?:日本における制度運用と政策目的の実現性」を公表しました。
Feed-in Premium(以下、FIP)制度は、日本における「自然エネルギーの主力電源化」を推進し、「最大限の導入を促す」うえで、重要な役割を担う制度です。FIP制度は、経済的支援によって自然エネルギーの導入拡大を図るだけでなく、電力市場への統合を促進する効果も期待されています。そのため、FIP制度が機能するかどうかは、日本における自然エネルギー拡大と主力電源化にとって極めて重要です。
制度運用開始から3年が経過した現在、FIP制度がこうした期待に応える制度となっているのかを検証する必要があります。特に、(1)自然エネルギーの最大限の導入拡大にどの程度貢献しているのか、(2)制度導入の主要目的である電力市場への統合をどの程度促進しているのかが重要な論点です。本報告書では、2024年度末時点までの状況を踏まえ、導入目標との整合性および市場統合への効果の観点から、FIP制度の現状と課題を検討しています。
本報告書では、まずFIP制度の概要を、FIT制度との違いを交えて概説し、政府が同制度を通じて実現を目指す政策目的を整理しています。次に、日本におけるFIP制度の制度設計要素を分析し、最後に、こうした制度が政策目的の実現に資する状況にあるかを、初期段階の評価として検討しています。
FIP制度は自然エネルギーを主力電源化できるか?
日本における制度運用と政策目的の実現性
<目次>
はじめに
第1節 FIP制度とその政策効果
1 FIT制度との違い
2 FIP制度の類型
3 プレミアム・基準価格の決め方
第2節 日本のFIP制度
1 自然エネルギー拡大を通じたコスト低減
2 電力市場統合に向けた日本のスライディングFIP
(1) 参照価格の設定方法
(2) ゼロ価格時のプレミアムについて
(3) 基準価格のインフレ調整について
第3節 日本のFIP制度の現状(2024年度まで)
1 評価項目
2 FIP制度が政府の政策目標に沿ったものであるかどうか
3 FIP制度のコスト低減への効果
4 発電計画の策定と予測誤差への対応
5 時間帯による供給シフト
6 季節間の供給時期の調整
まとめと結論
参考文献




