公益財団法人 自然エネルギー財団は本日、「系統用蓄電池事業の可能性:現状と課題」を公表しました。
近年、電力系統に接続される系統用蓄電池の導入が飛躍的に増えています。
これまで電力は、同時同量が求められる一方で貯蔵が難しいため、変動性自然エネルギー(VRE)の導入には限界があると指摘されてきました。しかし電力の貯蔵(充電や放電)が容易になれば、電力供給・消費のタイムシフトが可能となり、VRE導入の障壁は大きく下がります。さらに、定置用とともに大量の電気自動車の車載型蓄電池が実装され、これらを活用する事業が発展することで、市場取引や関連サービスのあり方が大きく変わり、電力システム全体のイノベーションを引き起こす可能性を秘めています。
一方、系統用蓄電池は導入本格化からまだ日が浅く、事業としては発展の初期段階にあります。そのため、知見の蓄積は限られ、市場などの制度が追い付いていない部分が少なくありません。本レポートは、日本を中心とした初期の系統用蓄電池事業の状況を概観し、課題の整理を試みたものです。
<目次>
はじめに
第1章 系統用蓄電池事業の位置付けと事業モデル
第1節:柔軟性の手段としての定置用蓄電池
第2節:系統用・自然エネルギー併設型・需要家併設型の3類型
第3節:系統用蓄電池の事業モデル
第2章 国内における系統用蓄電池事業の現況
第1節:国内における導入状況
第2節:国内における政策的支援策の経緯
第3節:国内における導入事例
第3章 海外における系統用蓄電池事業の現況
第1節:世界的な導入拡大
第2節:主要国・地域における系統用蓄電池事業の状況
1)中国
2)米国
3)欧州
4)オーストラリア
第4章 系統用蓄電池事業の課題
第1節:系統接続の申請手続きの集中と長期化
第2節:市場からの収益の不確実性と市場制度
第3節:定置用蓄電池のコスト
おわりに
参考文献一覧




