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スティーブ・ソーヤー
Steve Sawyer - 世界風力エネルギー会議 事務局長
- www.gwec.net
スティーブ・ソーヤーは、2007年4月に世界風力エネルギー会議(GWEC)に、初代事務局長として就任した。GWECは、主要な風力エネルギー団体(中国、インド、日本、韓国、ブラジル、メキシコ、オーストラリア、カナダ、米国、ヨーロッパ、デンマーク、ドイツ、イタリア、スペインおよびイギリス)ならびに世界の風力エネルギー産業に関与している大手企業を代表する団体である。2012年末の時点で、全世界の風力発電の累積設備容量は282,000 MWを上回り、そのうち44,000 MWは2011年に導入されたもので、設備投資は650億ユーロにのぼった。
1978年よりエネルギー・環境分野で仕事をしており、1988年以降は特に気候変動と再生可能エネルギーに注力している。同氏は、長年にわたってグリーンピース・インターナショナルに勤務し、主にエネルギー・気候問題に関する政府間や業界の公開討論会で同団体の代表を務めている。またグリーンピース・アメリカ(1986~1988年)とグリーンピース・インターナショナル(1988~1993年)の事務局長を歴任し、国際理事会の理事を務めた(1983~1988年および1993~1995年)。数多くの国連気候変動枠組条約(UNFCCC)交渉の代表団ならびにその他数多くの政府間交渉の主要代表団の責任者を務めている。
GWECにおいて同氏は、風力が未来のエネルギーオプションの中に正しく位置づけされるように、また南米、アフリカ、およびアジアの風力産業のための市場開放を確実に進めるために、UNFCCC、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)、国際再生可能エネルギー機関(IRENA)、国際エネルギー機関(IEA)、国際金融公社(IFC)、およびアジア開発銀行(ADB)といった政府間組織との連携に力を注いでいる。
また、同氏は、21世紀のための再生可能エネルギー政策ネットワーク(REN21)の設立メンバー、並びに国際エネルギー機関(IEA)の再生可能エネルギー産業諮問委員会の設立メンバーでもある。中国の再生可能エネルギー関連法の策定に関して中国政府の顧問を務め、またIPCCの第3作業部会の専門審査官を務めた。
※2019年7月31日ご逝去。再生可能エネルギー普及拡大への多大なる貢献と、環境を守るための飽くなき熱意に敬意を表し、本ネットワークのメンバーとして名を遺します。