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ソーレン・ハーマンセン
Søren Hermansen - サムソ・エネルギー・アカデミー代表
- energiakademiet.dk/en
ソーレン・ハーマンセンは、サムソ島を世界的に有名な自然エネルギーの島へと変貌させてきた立役者であり、同氏の強いリーダーシップは世界中で高く評価されている。
デンマークの中央に位置する人口3,800人のサムソ島は、1997年、デンマーク環境省の公募で「デンマーク自然エネルギーの島」に選出された。当時、高校の環境学の教師であったハーマンセン氏の活動は、クリーンエネルギーの利点を繰り返し行われた会合の場で地域の人々に辛抱強く説明することから始まった。サムソ島は、10年で全てのエネルギー需要を自然エネルギーで賄うことを実現させ、現在は風力発電による余剰電力をデンマークの他の地域に供給している。
現在同氏は、2007年に設立されたサムソ・エネルギー・アカデミーの代表を務めている。アカデミーは展示会、ワークショップ、企業イベントを毎年開催しており、世界中から6,000人の政治家、メディア関係者、および学生が参加している。デンマーク国内外の教育機関の研究者は同アカデミーでエネルギーに関する調査をすることができ、また島民は持続可能なエネルギーについてのアドバイスを無料で受けることができる。
その革新的な業績を称え、ハーマンセン氏は『タイム』誌により「環境のヒーロー(ヒーローズ・オブ・エンバイロメント)」の一人に選ばれており、また2009年には環境のノーベル賞とされる「ヨーテボリ持続可能な開発賞」を受賞している。自然エネルギー導入のための問題解決方法を国際的なイベントや会議の場で提案する著名なスピーカーであり、持続可能な社会のための地域プロジェクトを世界中で触発し、モデルとしてのサムソ島の経験を広めている。