国際シンポジウム「REvision2023」の見どころ自然エネルギー転換を加速する

2023年2月24日

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3月8日に開催する 「REvision2023 エネルギー危機を自然エネルギーが克服する」の見どころ4点をご紹介します。

見どころ1:太陽光発電・風力発電でエネルギー危機に挑む最新の取組みを知る

ロシアのウクライナ侵略後、世界はエネルギー危機の真っただ中におかれました。欧州、米国では国内の自然エネルギー開発を加速し、この危機を乗り越えようとしています。一方、日本では太陽光・風力発電は不安定で、量的にも電力の安定供給には力不足だという議論があります。

開会セッションおよびセッション1では、自然エネルギーの力でエネルギー危機を克服しようとする世界の挑戦の最新動向を紹介します。フランチェスコ・ラ・カメラ国際再生可能エネルギー機関(IRENA)事務局長は、欧米のみならずアフリカやアジアも視野に入れたエネルギー転換の動向を明らかにします。ドイツのパトリック・グライヒェン連邦経済・気候保護省次官からは、ロシアからの天然ガス供給が絶たれる中で、国内の産業と生活に必要なエネルギーをいかに確保するのか、そして原発と石炭火力のフェーズアウトという目標を実現できるのか、困難に立ち向かう現在の取組みをご報告いただく予定です。

セッション1のモデレーターには、ジャーナリストの国谷裕子氏をお迎えし、日本の電力・エネルギー状況も熟知した海外のエネルギー専門家により、エネルギー危機に対する世界の取組みから日本が何を学ぶべきか、議論を行います。

見どころ2:RE100の次に企業に求められる"スチールゼロ"を初めて紹介

日本の企業はRE100の急拡大に代表されるように、自らの使う電力の自然エネルギー転換に取り組んでいます。この課題はまだまだ重要ですが、世界のビジネスでは電力だけでなく、熱や燃料の脱炭素化、更に鉄やセメントといった素材の脱炭素化への挑戦が始まっています。

セッション2「脱炭素ビジネスへの転換を加速する」では、日本企業の自然エネルギー電力調達の第一人者である当財団の石田雅也シニアマネージャーが、PPAの最新動向を紹介するとともに、スコープ3までの脱炭素化の課題を提起します。続いて、RE100を先導してきたクライメート・グループから産業部門統括のジェン・カーソン氏が登壇し、グリーンスチールへの転換をめざす、新たな国際イニシアティブ「スチールゼロ」と「コンクリートゼロ」を日本で初めてご紹介します。また、オーストラリア、更には日本でも始まっている建設部門脱炭素化への企業、NGOの取組みを紹介します。

見どころ3:アジアにおける脱炭素化への道を問う

政府は「アジア・ゼロエミッション共同体」構想の中で、特に東南アジアでは自然エネルギーだけでは脱炭素化が実現できず、化石燃料を利用した水素・アンモニア・CCSの活用が不可避だとし、日本企業にこの分野への投資をよびかけています。本当にこの戦略でアジアの脱炭素化は実現できるのか、また日本のビジネスチャンスになるのでしょうか。

セッション3では、東南アジア、南アジアのエネルギー状況、政策に詳しい3人の海外専門家をお招きし、これに関する議論を行います。クライメート・インペラティブ財団のカルティケヤ・シン氏は米国エネルギー省やSEDファンドなどでインド・パキスタンのエネルギー転換に取組み、現在は新たな電力インフラの構築に取り組んでいます。インドネシアからは、低炭素エネルギーへの移行を提唱するエネルギー政策シンクタンクIESRの所長ファビー・トゥミワ氏にご登壇いただきます。また、エネルギー経済投資アナリシス研究所(IEEFA)の理事でもあるサラ・ジェーン・アフメッド氏は、これまでフィリピンなどのエネルギー市場をカバーするファイナンス・アナリストとして活躍してきました。

自然エネルギー財団の大久保ゆり上級研究員も参加し、アジアにおける脱炭素の道はいかにあるべきか、日本の果たすべき役割は何かを議論します。

見どころ4:日本での洋上風力発電加速の鍵を明らかに

日本でも洋上風力発電の開発が本格化していますが、その取組みは欧米、中国などより大きく遅れ、2030年目標も低いレベルにとどまっています。洋上風力発電を日本の脱炭素化とエネルギー安定供給の主要な担い手に発展させていくためには、いま、何が必要なのか。世界と日本で開発の第一線にいるビジネスパーソン、専門家の報告と議論で明らかにしていきます。

風力発電の国際的な業界団体である世界風力エネルギー会議(GWEC)の洋上風力部門のヘッドであるレベッカ・ウィリアムズ氏、JERAの洋上風力事業のグローバル総責任者であるナタリー・オースターリンク氏、洋上風力発電の世界のトップ企業が設立したオーステッド・ジャパン代表取締役社長のヘンリエッテ・ホルム氏の3人から、世界での経験をもとに、政府の目標、サプライチェーン、許認可プロセス、地域共生、系統連系などの課題で日本にはどんな改革、変化が必要かの提言をお聞きします。日本からは、資源エネルギー庁省エネルギー・新エネルギー部長、井上博雄氏、日本風力発電協会代表理事、加藤仁氏にご登壇いただき、活発な議論を繰り広げます。

 

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外部リンク

  • JCI 気候変動イニシアティブ
  • 自然エネルギー協議会
  • 指定都市 自然エネルギー協議会
  • irelp
  • 全球能源互联网发展合作组织

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