グローバル・エネルギー・インターコネクション(GEI)フォーラム2017開催
2017年10月5日


2017年9月26日、北京貴都ホテルにてグローバル・エネルギー・インターコネクション(GEI)フォーラム2017が開催された。

グローバル・エネルギー・インターコネクション(GEI)構想は、世界を超高圧送電網でつなぎ自然エネルギーによる電力供給を行うことを目指す。その実現のため2016年3月に設立されたのが、今回フォーラムの主催者グローバル・エネルギー・インターコネクション発展協力機構(GEIDCO)であり、自然エネルギー財団はGEIDCOの運営委員である。

「超高圧直流送電技術の発達により自然エネルギーによる電力を世界規模で共有できるようになった。一部の地域に偏在する化石資源を開発し輸送する必要はなくなっていく。化石燃料にフォーカスしている企業にはマインドの転換が必要である」
冒頭のあいさつで、劉振亜(リュウゼンヤ)GEIDCO会長は、自然エネルギーが世界規模でのエネルギー利用の要になることを改めて強調した。

自然エネルギー財団からは、トーマス・コーベリエル理事長がフォーラム第二セクション”Global Action"のモデレーターを務めた。コーベリエル理事長はGEIDCOの諮問委員会(Advisory Board)のメンバーでもある。
このセクションでは、送電会社中国南方電網社長、在中国アルゼンチン大使、在中国ミャンマー大使、中国IT企業CEOらが登壇。GEI構想実現に向けた具体的な取り組みや今後の道筋について報告した。
コーベリエル理事長は、セクションの議論を総括し次のように述べた。
「今日自然エネルギーのコストは25~30$/MWhまで低下している。これはバレル単位の原油価格55$、つまり約35$/MWhを大きく下回る。発電部門が火力から自然エネルギーに代替されるだけでなく、石油燃料が自然エネルギー電力に代替されるSecond Replacementの道が見えてきた」

今回のフォーラム開催日9月26日は、国連において初めてGEI構想を提案した習近平中国国家主席演説(2015年9月26日)の記念日と位置付けられている。
フォーラムには、各国より、大使、政府関係者、電力企業トップを含む約500人以上が参加した。世界各地で進む自 然エネルギーの拡大、国際送電網の構築に向けたプロジェクトが紹介された。

報告:尾松 亮 自然エネルギー財団 上級研究員


<写真>中国メディアに取材を受けるコーベリエル理事長